この社会には尊敬できる人など存在しない。会社選びの際に「ロールモデル思考」は役に立たないという話。

   

「生き方・働き方」の本はよく読むのですが、最近どんな時でも道は開けるという本を読みました。

 

著者は経営コンサルタントとして活躍されるまで、40もの職業を経験されてきたそうです。

 

僕よりも転職回数が多い人の意見を聞きたいと思って今回買って読みました。

 

その中で気になったことが「会社を選ぶ条件とは何か」という所です。

 

少し長いですが、引用してみます。

 

会社を選ぶ条件はたったひとつ、「尊敬できる人がいる」ことです。非常にシンプルな答えですが、このことに気付けずに失敗してしまう人も少なくありません。

 

例えば、「スキル就職」は失敗のもとです。「このスキルには自信があるから活躍できるだろう」という考えだけで会社を選ぶと、まず長続きしません。

 

特定のスキルを生かせる会社は、探せばいくらでもあります。待遇やアクセスなどの違いはあれど、極端に言えばどこで働いても変わりません。

 

「この会社で働きたい」という情熱が薄いため、困難にぶつかるとすぐ会社に見切りをつけ、別の「スキルを活かせる」場所に移りたくなってしまうのです。

 

また、名の通った大企業をめざす学生が多いことも、私は危惧しています。「上場しているから」「給料がいいから」という理由だけで就職先を選ぶのは、軽率ではないでしょうか。

 

確かに、社会的に認められている会社にはそれなりの力があります。素晴らしい事業を展開している、業績が安定しているなど、魅力的な要素もあるでしょう。

 

しかし、だからといって自分に合ってる職場だとは限りません。いくら条件が良くても、肌が合わない仕事を続けるのは非常に苦しいことです。

 

ロールモデルを見つける

 

「ロールモデル思考」という言葉をご存知でしょうか。手本となる人の存在が、自分を大きく成長させてくれるという考え方です。仕事選びにおいては、この思考法が鍵になります。

 

「尊敬できる人=ロールモデル」がそばにいると、理想像がはっきりと設定できます。すると、自分がやるべきことも明確に見えてくるのです。

 

このロールモデル思考に対して率直に思った事を書きます。

 

ロールモデルなど見つからないという本音

 

 

この文章を読んで「確かにそれはそうだ。」と思ったのですが、自分の職場に「ロールモデルとなる先輩」がいる人って、どれくらいいるのでしょうか??

 

僕は10人に1人もいないんじゃないかなって思います。

 

単純に仕事ができる先輩というだけでは「ロールモデル」にはならないと思います。

 

仕事ができて、人徳があって、価値観に共感できる。そういう人でしょうか。

 

人間として一流だと言える部類の人だと思いますが、そんな人まずいないと思います。

 

全くいないというのではなく、今の社会の中ほとんどいません。

 

「ロールモデル思考」というのは残念ながら、多くの場合成立しないのです。

 

 

なぜなら、社会には尊敬できる人がほとんどいないからです。

 

 

「仕事ができてお金も持ってるけど、人間的に気に食わない」

「優しいけど、仕事ができない」

「夢や価値観は共感できるけど、地に足がついてない」

「いい人だけど、平凡な人」

「面倒見はいいけど、そんなに実力はない人」

「パワハラ・セクハラする人」

「媚を売るのが上手な人」

「ぶら下がり社員」

 

 

世の中そんな人ばかりではないですか??99%は何かしら問題があると思います。

 

 

この本の著者も「ロールモデル思考」が大切だといいながら、自分自身は40もの職業を経験しているなら、

 

あんまり説得力がないです。

 

 

「ロールモデル思考」は正しいのは賛成しますが、現状尊敬できる人は社会にまずいません。

 

それが悔しいと僕は言いたいです。

 

 

なぜ社会には尊敬できる人が少ないのか

 

なぜ社会には尊敬できる人が少ないのか。2点言わせてください。

 

その1 現代社会の価値観は『快楽の追求』だから

 

ポジティブ心理学について学ぶにつれて重要なことに気がつきました。それは今の社会は「快楽の追求」に偏っているという事です。

 

もっと収入を多くしたい。

もっと美味しいものを食べたい。

もっと高価な服を着たい。

もっと…。

 

僕らが刷り込まれている価値観はこればっかりです。この価値観で皆洗脳されてるから、「尊敬できる人」なんて増えるはずがないでしょう。

 

ロールモデルになるような人徳のある人が育つはずがない。

 

江戸・幕末・明治期などの日本人になぜ尊敬できる人が多いのか。

 

それは「快楽の追求」よりも「意味のある人生」を贈ることがその時代の価値観だったからです。

 

立派であること、儒教や神道の教えを実践すること。それがその時代の価値観でした。

 

 

「意味のある人生を追求する」ことが社会のメインの価値観にならないと、

 

 

日本社会に「尊敬できる人・ロールモデル」は絶対に増えません。

 

 

そして社会に正しいロールモデルが増えないと、

 

 

日本の雇用は安定しません。当たり前ですよね。

 

 

その2 学校・社会で人間学を学んでいないから。

 

「人間とは如何にあるべきか」「如何に意味のある人生を過ごすか」

「立派な行いとはなにか」「本当の富とはなにか」

 

こういったことを追究する学問が「人間学」だと僕は思っています。

 

江戸時代なら寺子屋でこういったことを子供の時から学んでいたそうです。だから立派な人が多かった。

 

過去の偉人の行いを学ぶ「人間学」は今の社会に絶対必須です。

 

 

これがないと、社会にロールモデルは絶対増えません。

 

 

言いたいことまとめ

 

「ロールモデル思考」をしなさい、と簡単に言われてもそれはできない。なんか悔しいのでその原因を主張してみました。

 

しかし、僕の主張を整理すると、以下のようなポジティブな答えも出てきます。

 

①「快楽の追究」よりも「意味のある人生を贈ろう」

② 過去の偉人の考え方・行いを学ぼう

 

という事です。これを意識して実践し続ければ、

 

 

気がつけば、

自分が誰かのロールモデルになっているのかもしれません。

 

 

どうもありがとうございました^^

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